作曲中に何回も自分の曲を聴くの、やめた方がいいのだろうか

今日は、PCで作曲をしているときのあるあるネタを。

PC上での作曲(= DTM)をしているとき、ある程度出来上がってきた曲の一部分を何度も繰り返して聴くことがあります。

この行動は良い結果と悪い結果、どちらをもたらすか。

ぼくの実体験を例に出すと、作りかけの自分の曲を何回も聴いているうちに、どんどんBGMのように感じられてくることがありました。

そして、いつの間にか別のことをボーッと考え出してしまって、作曲への集中力がどこかに消えてしまう結果に。

作曲の効率を上げるという視点では、何回も作りかけの曲を聴く代わりに、もっと良い行動があるのではないでしょうか。

なぜ何度も聴くのか

そもそも、なぜ自分の曲を何回も聴くのか。その理由を思いつくままに挙げていきます。

自分で作った曲が心地よいから

単純に、聴いてて心地よいから何度も聴いているのかもしれません。

なぜ心地よいのか、これには2つの理由が考えられます。

1つ目はそもそも自分が作った曲だから自分の好みにマッチしている、ということ。

好みの音楽なら、何回もリピートするのは当然ですね。

もう1つの理由は、自分が作ったものだから愛着が湧く、という理由。この心理的な効果はIKEA効果とも呼ばれるようです。

IKEA効果について

IKEAとは、あの有名家具メーカーのことです。

IKEAの家具製品の多くは、購入者が自分で組み立てるタイプであるのが特徴。

完成品の家具を買うより、自分で組み立てて完成させた家具の方が愛着が湧きやすくなるという心理効果があります。それが、IKEA効果。

自分の作りかけの曲に対しても愛着が湧いてくることで、何度も聴きたくなるのかもしれません。

次の展開が思いつかないため

もう一つ、何度も曲をリピートする理由として考えられるのは、制作が行き詰まっているということ。

曲の一部は完成したものの、その前後をどうしようか迷っている時、何度も聴いてしまうことがあります。

音楽は前後のつながりが非常に大切なので、まず自分が作ったものを聴いてからその前後を作る、というのはとても理にかなっています。

何回も聴くデメリット

さて、ここまでにも少し示唆してきましたが、作曲中の曲を何回も聴くことにはいくつかデメリットがあるのではと考えています。

ここからは、ぼくが思いついたデメリットを書き出してみます。

自分の曲に慣れてしまう

作曲する際、自分の曲を他人が聴いてどう感じるか、という視点を持つ事は重要です。

特に、初めてその曲を聴いた人にどのような印象を与えるか、ということは頻繁に確認しておきたいところ。

しかし、何回も自分の曲を聴くと、「初めて聴いたときの印象」からはどんどんかけ離れていってしまう。

作曲者としての目線が強くなりすぎず、リスナーの目線を持っておくためにも、作曲中の曲を何度も聴きすぎることは避けた方が良いと考えています。

作曲スピードが低下する

何度も曲を聴いていると、単純に作曲が進まないという問題があります。

曲を何度も聴くことで、その次の展開が見えてくるということももちろんあると思います。しかしそのリピートする回数が度を過ぎると、効果はどんどん薄くなっていくのではないでしょうか。

例えば、10回聴いて思いつかなかった次の展開が、さらに10回聴くことで思いつく可能性は低いと思っています。

次の展開をひらめくためにリピートしていたはずが、いつの間にかただただリピートしているだけになる。

そうなってしまうと、時間がかかる割に成果が得られにくくなります。

何回も聴きそうになったら試したいこと

ここまでは、作りかけの曲を何回も聴くことのデメリットを書いてきました。

どうしたらもっと作曲の効率が良くなるでしょうか。ここからは、何回も曲を聴く代わりにやってみた方が良いと思うことを提案していきます。

休憩する

先ほど、制作中の曲を聴きすぎることで、自分の曲に慣れてしまうことが良くないと書きました。

この「慣れ」ですが、軽減する方法があります。

それは1度PCから離れること。

一度作って「良い!」と自分で思った曲でも、1日経つと、昨日気づかなかったいろいろな違和感に気づくことがあります。

作曲中は、作っている箇所に気を取られて視野が狭くなりがち。加えて、IKEA効果によって、自分で作ったものには良い評価をしがちです。

作曲から離れる時間を持つことで、自分の曲をまた新鮮な気持ちで聴くことができ、より客観的に評価できるようになります。

散歩する

以前、集中力を1日中維持する方法について記事を書いたことがあります。

かいつまんで説明すると、人には集中力の波があり、最大でも90分しか集中力は持続しません。

集中力が切れてきたらしっかり休憩を取ることが大切、ということが書かれています。

休憩中のおすすめ行動は、日光を浴びること、そして体を動かすこと。これにより、脳内物質「セロトニン」が活性化し、より良いリフレッシュにつながります。

それを気軽に達成できることは、散歩

作曲に行き詰まったら、ぜひ外を歩いてみてください。

インプットする

何度も聴いてしまう原因として、「曲における次の展開が思いつかない」ということも挙げました。

これについては、一旦作曲する手を止めて、インプットに力を入れることで問題が改善するかもしれません。

ここでの「インプット」には、音楽を聴くことに留まらず、映画やドラマ、アニメ、小説などに触れることも含んでいます。

目標を決めてインプット

今の作曲の悩みの答えを直接、インプットする曲に求めます。

今悩んでいるところはどんな部分でしょうか。

歌モノであれば、「Bメロからサビへのつながり方」や「間奏の雰囲気」をどうするか悩んでいるかもしれません。

その場合は、自分が作っている曲のジャンルと近い既存曲を聴くことで、かなり具体的なヒントを得ることができます。

知りたいことが具体的であれば、参考になる曲も探し出しやすいということ。

参考曲が見つかれば、その要素を(盗作にならない範囲で)マネすれば、手軽に自分の曲を進歩させることができます。

とりあえずインプット

何かを学ぼうと意気込まず、ただ曲を聴くだけでも効果があると思います。

聴く曲はなんでもOK。自分のお気に入りの曲を聴きましょう。

特に自分の音楽人生に良い影響を与えた曲は、聴くだけで心を前向きにしてくれるもの。

その曲を聴くことが、作曲中の曲のクオリティに直接つながるかどうかは場合によりますが、リフレッシュには効果てきめんだと思います。

音楽以外からインプット

映画やドラマ、アニメなどを観ても、良い刺激を受けられます。

普段のように楽しみながら鑑賞して良いのですが、加えて作品をさまざまな角度から分析してみることで、作曲のアイディアにつながります。

作品がどのような構成になっているか。始まりでどのように視聴者の心を掴んでいるか。起きるトラブル、そしてその解決方法はどんなものか。そして、音楽や効果音はどのように使われているか。

分析したことが、自分の作曲のヒントになる時が来るでしょう。

まとめ

作曲中に何回も自分の曲を聴いてしまう場合、一度リフレッシュが必要なのではないだろうか、という話でした。

別な角度の意見がありましたら、ぜひTwitter(tsuyomi0508)にリプください。