前回に引き続き、「超スピード文章術」を読んで実践していきたいことを書いていきます。
前回の記事はこちら。
前回の記事では、「文章を書く際、いきなり書き始めるのではなく、できる限り素材を集めておくことが大切だ」ということをまとめました。
今回の記事では、その集めた素材を使って実際に文章を書いていく方法について、「超スピード文章術」を読んで学んだ事をまとめます。
この記事で書いた中でも、「書き始めたら止まらずに、とにかく最後まで書き通す」というノウハウは、自分の中の常識を大きく覆してきました。これが文章書かれている皆さんの参考にもなったら幸いです。
素材を読みやすい順番に並び替える
前回の記事で紹介した、文章を書く前の取材集め。それが終わったら、文章を書く過程をよりスムーズにするために、手に入れたバラバラの素材に手を加えていきます。
集めた素材を一覧にする
集めた素材を一目で見られるようにします。「超スピード仕事術」では、ワードファイルで素材の目次を作り、それをプリントアウトすることがお勧めされています。
僕は、XMindというツールを使って一覧にしてみることにしました。これは、アイデアを膨らますときに使う「マインドマップ」を簡単に作成できるツールです。
このツールの良いところは、書いた素材の順番を簡単に入れ替えることができるところ。
素材を一覧にしたら、わかりやすい文章になるようにそれらの素材の並び替えが必要ですが、その並び替えがXMindであればドラッグ&ドロップで簡単に行えます。
また、XMindはPCの他、iPhone・iPadやAndroidでもリリースされていてとても便利。
無料版・有料版がありますが、ぼくは機能が制限されている無料版でも問題なく使えています。ぜひ試してみてください。
喋って説明するシミュレーションをする
最初に決めた「その記事の読者(前回の記事をご覧ください)」が目の前にいると想定して、ブログに書こうと思っている内容を口に出して説明してみます。
その際、自分で喋っていて「伝わりにくいかも」と感じる単語や表現は、もっと読者が分かりやすそうなものに変えましょう。
そして、このシミュレーションを行っていくうちに、どういう順番で話せばより伝わるかも見えてくるはず。そうなったら、一覧にした素材の順番をそのとおりに入れ替えます。
書き出しに持ってくる素材を工夫する
このブログでは、たまに自分が作った作品の紹介なども行ったりしています。そんな記事の場合は、なるべくたくさんの人に最後まで読んでもらうため、魅力的な文章にしたいもの。
しかし、無名なぼくが書いた文章を興味を持って最後まで読んでもらう事はなかなか難しい。
そこで、「超スピード文章術」で紹介されていた、文章の最初の書き出しを工夫することで、文章に興味を持ってもらうということを実践していきたいと思います。
それは、最初に相手が驚くような結論を伝え、少しでも興味を持ってもらってから内容について詳しく語り出す、というもの。
プロの文章から書き出しを学ぶ
超スピード文章術では、「ビジネスにおける文章を書く際には、『うまく書こう』という意識は捨てた方が良い」ということが強調されています。ビジネスの文章では、文章の表現の上手さよりも、伝えたいことが伝わりやすいかどうかの方が重要だからです。
しかし、書き出しに関しては、プロの文章を参考にするのが良いようです。
ビジネスで用いる文章を書くときに、小説家や文章のプロのマネをしてはいけないと書きましたが、「書き出し」に関してだけは、参考にしてもよいでしょう。
超スピード文章術
プロの文章から学ぶといっても、どこを見て何を学べばいいのか難しいですが、書き出しだけを見るのであれば気軽にできそうです。
現代は特に情報過多な社会なので、文章を書くことを生業にしている人は、「いかに書き出しで読者の心をつかむか」においては洗練された技術を持っているはず。
これからは勉強のため、普段何気なく読んでいる文章も、その書き出しには特に注目していこうと思います。
一気に書き上げる
以上のように、素材をどのような順番で配置していくか決めたら、いよいよ書いていきます。
より短時間で書き上げるには、最初にまず全体を書き上げてしまうことが大切です。
文章を書き始める前の素材集めが重要なのはこのため。並び替えた素材をひたすら配置していくことで、一気に全体像が出来上がります。
とにかく書くのを止めないのが大切
書いている途中に、取材が足りていない場所、情報が曖昧なところが見つかることがあります。でもそこで書くのを中断して調べ物をすると、勢いが損なわれてしまう。
そこで、情報が足りない点には○などのマークを書いておいて、文章を最後まで書き終えたらまとめて修正するようにします。
なぜ一気に書くのが大切なのか、それは文章を書く仕事を長く続けてきた「超スピード文章術」の著者の経験則的に、それが良いからです。
私には、書きながら途中で何度も止まっていたら一気通貫に読める文章にならない、という経験則があります。
だから、一気に書くことを強く意識するのです。
超スピード文章術
読みやすく整える
一旦落ち着いてから校正を始める
文章を書いた直後は冷静な判断ができないもの。一旦落ち着くことで、冷静な目で自分の書いた文章を校正することができます。
ぼくは今まで、朝ブログを書き始め、完成したらすぐに投稿していました。しかしそれでは、冷静な目で文章読み直す機会が失われていたと思います。
そこでこれからは、朝に一旦書き終えた後、午後にもう一度ブログを見直してから公開する習慣を作ってみます。
まずは全体的に見直す
校正を行う際、最初は問題点を見つけても修正はせず、まずは問題点のリストを作っていきます。
これもやはり文章書くときに一気に書くのが大切なのと一緒で、部分的な修正にとらわれていると全体的な流れを見失う可能性があるから。
また、書き終えた後、一度休憩を挟んでから校正を行った方が良いと書きましたが、その休憩がここで活きてきます。
休憩を挟んで頭がリセットされた状態は、初めてその記事を読む読者の頭と近い状態になっています。その状態で記事を読み、その際に感じた問題点を直すことで、実際に他の人に読んでもらう際にもより伝わりやすい文章になるでしょう。
作曲にも応用できそう
話が逸れますが、僕は普段作曲をしています。
文章を書いた後に、時間を置いてからもう一度読むと印象が全く変わりますが、作曲においても似たようなことが起こります。
それは、昨日作った曲が今日聴いてみると全く違う印象になること。
曲を作っているうちに自分で何回も曲を聴くことで、曲に慣れてしまいますが、時間をおいてからまた聴くと、初めて聴く時と近い気持ちに戻れます。
「あれ、こんなフレーズを作ったっけ?」と感じることもしばしば。
そして、曲を作っている時には感じなかった違和感を感じられることがあります。
これだけ文章を書くことと作曲が似ているので、先程の文章の校正と同じやり方で、曲も校正することができそうです。
- 曲を作る。
- 休憩する。
- 曲を最後まで通して聞き、問題点を書き出す。この際、気づいた問題点をすぐに修正せず、まずは全体を通して聴くことを優先する。
曲もやはり文章と同じで、部分の精度よりも、全体がちゃんと流れているということが重要になります。
きっと、このやり方が良い結果につながるはず。
まとめ
2つの記事を通して、良い文章の書き方について学んできました。
学んできたことをかなりシンプルにまとめると、良い文章をすばやく書くには、
- 素材を集める
- 素材を並び替える
- 一気に最後まで書き終える
- 時間おいてから校正する
という手順を踏むことが重要です。
特に、一気に最後まで書き終えるというのはとても理にかなっていると感じました。
今回学んだことを活かして、これからもどんどんブログを書いていきたいと思います。