「面倒くさい」をいかに予防するかが集中のカギ

仕事や勉強など何かに集中しているとき、様々な原因によりふっと集中が途切れる時あります。

一度集中が途切れると、立て直すのが難しくなって、現実逃避でTwitter ・ YouTubeを見たりゲームをしてしまったり…

そして、そんな今自分がやるべきでない行動を始めてしまうと、「今日はもういいか…」と思いはじめ、1日全体の集中力がガタ落ちしてしまいます。

最近、この集中力を途切れさせる原因となるものは「面倒くさい」という感情ではないかと考えるようになりました。

そこで今回は、面倒くさいと感じる瞬間を挙げるとともにその対処法を書いていきます。

知らないことが多すぎる時

知らない枠組みやツールで作られているもの

ぼくはシステムエンジニア(SE)という仕事をしています。SEはアプリケーションを作ったり運用したりする職業ですが、ぼくの会社の場合、1から作るのではなく、他社が作ったアプリケーションに手を加えるという仕事が多いです。

そのような仕事の中では、修正の対象となるアプリケーションが、自分が全く知らない枠組みやツールによって作られていることがあります。

1から自分で作るのであれば、その枠組みやツールを基礎から順番に学んでいくことができるのですが、既に完成されているものを修正するとなると、わからないことが一気に押し寄せてきてしまいます。

そうなると、何から手をつけていいかわからず作業が全然進まないので、面倒くさいの感情が生まれてきます。

初めての確定申告

これは経験がある人なら誰しも同意してくれると思うのですが、初めての確定申告はとても面倒くさい。説明を読んでも初めて聞く単語ばかりで覚えることがたくさんだし、登録したい経費がどのカテゴリに入るのかという問題が毎回頭を悩ませてきます。

一度やり方がわかってしまえば後はサクサク進むのですが、始めるまでは億劫で仕方がなく、期限ギリギリまで手をつけることができませんでした。

解決策:中身まで調べてみる

これらの例のように、よくわかってないものを進めるときは、その作業スピードを思うように上げられずイライラしてしまいます。

「手っ取り早く済ませたい」という気持ちが強すぎて、全体像が見えないまま進むと、 本来の目的に関係のない方向に作業が進んでしまっていることもしばしば。自分のやっていることの方向性が間違っていることに気がつくと、「面倒くさい」が一気に高まります。

この解決策としては、それらの問題についてよく知ることです。

最初は、最小限の調査(何をすればいいかだけを調べること)でなんとかしようとしてしまいがちですが、たいていは表面だけでなくその中身(それは何なのか、何のためにやるのか)も知っていないとうまくいかないものです。

少しの面倒くさいこと(問題についてよく知ること)を受け入れて、大きな面倒くさいことを回避していきましょう。

進捗感が得られないこと

知らないことが多すぎるとき

前述と同じ見出しの繰り返しですが、知らないことが多すぎると調査にばかり時間をとられ、なかなか作業に目に見える進捗が生まれず、モチベーションが下がりがちです。

デバッグ

SEの仕事にデバッグと呼ばれる過程があります。これは制作したプログラムに残る不具合(バグ)を修正していく作業です。

マイナスをゼロに戻す作業とも言え、プログラムに機能を追加していく作業に比べてモチベーションが上がりにくいです。

行ったことを記録していく

これらの2つの例はどちらも、目に見える進捗に欠ける場合があります。その場合は、自分が行ったことを書き出していくと、目に見える進捗に変わり、モチベーションを上げてくれるでしょう。

特に、知らないことを調査していく中で、わかったことを書き出していくのはもちろん、新たに生まれたわからないことを書き出していくのも重要です。わからないことが見つかるというのも1つの進捗なので。

「面倒くさい」は予防が大切

一度「面倒くさい」と感じてしまうと、その気持ちを覆すのはなかなか難しくなります。

自分の経験から考えたのは、面倒くさいことをなんとかこなすのではなく、そもそも面倒くさいという気持ちを生まないように物事をこなしていくのが重要ではないか、ということです。

今やっていること・これからやることの準備や調査に一手間加えることで、未来の「面倒くさい」を予防することが大切だと思います。