冬らしくて、お茶目で楽しい曲を書いてみよう(後編)

作曲

前回の振り返り

前回の記事では、曲のイメージを固めるためにピアノスケッチを制作しました。

冬らしくて、お茶目で楽しい曲を書いてみよう(前編)

メロディ・ベース・コード伴奏をピアノの音色で打ち込みました。

アレンジ

これから、ピアノで入力した音をピアノ以外の楽器に移していきます。

今回は、

メロディ→フルート

コード→ヴィオラ

ベース→チェロ(ピッチカート)

に移してみました。ピッチカートというのは、弦楽器の弦を弓で弾くのではなく、指でつまんではじく奏法です。ベースの音に使うとこじんまりとした可愛い雰囲気が出ます。

さて、音楽の大枠はこれで完成です。後は、どんどん楽器を足していきましょう。

スレイ・ベル

今回は冬やクリスマスをテーマにした曲ですが、そんな曲になくてはならない楽器があります。

それが、スレイ・ベルです。


この鈴の音、誰もがどこかで1度は聴いたことがあると思います。リズムに合わせてこの音を入れるだけで、一気にクリスマス感が高まります。

曲全体が盛り上がっていて、かつベースの音が長い音を鳴らしているときなどは、スレイベルもロール(連続で鳴らすこと)をさせるとより盛り上がりをサポートできます。

ホルンの対旋律

Bメロには、金管楽器のホルンを使ってこんな旋律を足しました。

主旋律(しゅせんりつ、メロディ)に対して、このような第2のメロディを対旋律(たいせんりつ、オブリガート)と呼んだりします。

対旋律を作るポイントは、

  • 主旋律が動いているときにはあまり動かさない。主旋律が同じ音を伸ばしているときに動かす。
  • 主旋律が上昇していく場合は下降、主旋律が下降していく場合は上昇させる。
  • なるべく主旋律とハモるような音を使う。ハモらない音は短く使う。

などです。大雑把に言うと、対旋律には主旋律と反対の動きをさせるといい感じに引き立ちます。

シロフォン

可愛らしい木琴の音です。オーケストラで使われる木琴にはマリンバとシロフォンの2種類がありますが、柔らかめの音を持つ方がマリンバ(今回は使っていません)、音がくっきり目立つ方がシロフォンです。

全体と合わせるとこんな感じ。他の楽器と混ざりづらく、ちゃんと聴こえてくるのがシロフォンの特徴です。

グロッケンシュピール

いわゆる鉄琴、グロッケンシュピールを足してみます。

キラキラと響き、木管楽器など柔らかい音との相性が抜群です。

Cメロの盛り上がりを作る

トランペット

トランペットは金管楽器の中でも高音を受け持つパートです。輝かしい音色が特徴なので、Cメロの終盤を盛り上げるのに使いました。

全体と混ぜるとこんな感じ。

木管楽器のトリル

0:04、0:10辺りで聴こえる「ヒョロヒョロヒョロ~~」という音は、フルート・ピッコロによるトリルです。

トリルとは、隣り合う音を交互に素早く演奏する奏法です。

トリルにはいろいろな使い方がありますが、今回は他の楽器が音を伸ばしているところに飾り付けをするような使い方をしてみました。

完成品

このように様々な楽器を足していき、最終的に以下の曲が完成しました。

可愛い雰囲気を出すために、伴奏は短い音を使って跳ねるような音型にしました。持論ですが、短い音を多用すると子どもっぽく、長い音を多用すると大人っぽい雰囲気が生まれやすいと思っています。

今回の曲は、メロディ・ベース・伴奏がはっきりしていて、ポップスに近い曲調でした。オーケストラ編曲の中では、比較的簡単なジャンルだと思います。 特にベースとコード楽器を交互に鳴らす伴奏はとてもシンプルで簡単なので、様々な曲に応用できます。

ぜひ、皆さんもオーケストラ編曲に挑戦してみてください。