30代が見えてき今、なんだか急に勉強が楽しくなってきた。勉強すると、見える世界が広がる。
例えば、音楽史。
はるか昔にローマ・カトリック教会で歌われたグレゴリオ聖歌が、時代とともに姿を変え、今のポピュラー音楽につながっている。
今までは音楽を聴いて楽しむだけだったのが、音楽史の仕組みを知ると、音楽からその時代の文化を想像する、という楽しみ方もできるようになってきた。楽しみ方が増えるというのは、とても良いことだ。
知ることは楽しい。これからもたくさん勉強していきたい。ならば、本格的な勉強に入る前に勉強の仕方を学んでおくことで、新しいことを勉強するときの効率が上がり、学びの質とスピードをあげることができる。
そんなことを考え、この「ムダにならない勉強法」を手に取った。
この本の中で特にぼくがピンときたのは、アウトプットすることの大切さに関する内容だ。そこで今回は、アウトプットに関する学びを3つまとめてみた。
アウトプットを人目にさらす
読書感想文をブログに書くのは初めてだが、これはアウトプットの質を高めるためである。
アウトプットは、必ずしも他人に見せる必要は無い。例えば、英単語を覚える場合であれば、英単語を声に出したり、書いたりといったこともアウトプットに該当する。それらのアウトプットだけでも記憶に定着させるだけの効果はある。
でも、より効果を出したいのであれば、人目につくインターネット上などでアウトプットするのが良い。不特定多数の人に見られる可能性があると、アウトプットの質にも気を配る必要が出てくる。そして、アウトプットの質を高めるために、よりインプットを正確に行おうという意識が芽生えてくる。
インプットとアウトプットのバランス
「ムダにならない勉強法」 によると、インプットとアウトプットに割く時間の割合は3:7が良いらしい。これは、学ぶ物事の種類にもよるが、いずれにしてもアウトプットにより多く時間を割いたほうがいいということだ。
ぼくは作曲をやっている。曲を書く前・書いている最中は既存の音楽を集中して聴き、たくさんのことを学ぶ。
作曲に置き換えて考えてみても、インプットに対してアウトプットの時間を長くした方が良いというのは、とてもうなずける。
既存曲を聴いただけで、すぐに自分の作曲能力が上がる事はまずない。聴いた音を自分の曲の中で再現するのは、想像以上に難しい。何時間も試行錯誤して、やっとのことで「聴いた音にまあまあ近いかな」ぐらいのクオリティが出来上がる。
そのような経験を踏まえても、アウトプットにはそれなりの時間をかける必要があると感じる。
アウトプットする際の心がけ
1番怖いのは、「勉強に時間を費やした結果、何も成長していないこと」だ。読書をすると、何かとても良いことをした気がしてしまうし、1冊の本を読み終えると達成感を味わうことができる。何も考えずに読書をしていると、本を読み終えることだけが目的になってしまう。
そこで今後、ぼくがブログを通して、アウトプットする時に気をつけたいことがある。それは、インプットした内容を自分のことと結びつけて消化するということだ。
ぼくは勉強を通して、なるべく自分の考えや行動が変わっていけばいいと思う。そのために、本を読むときは、「この内容はぼくの生活のどういう部分に役立つだろう?」「この内容はぼくの普段の生活の中にも心当たりがあるだろうか?」などと、内容を自分に絡めて考えるようにする。
それは、読んだ本に書いてあったことをそのまま引用する事は避けるということでもある。
まとめ
勉強をするというと、ひたすら物事を吸収していくイメージがある。しかし、勉強したことを役に立たせるには、実はアウトプットがとても大切だということを再認識した。
これから学ぶことをどうアウトプットするか、常に意識しながら勉強したい。